SRMにPowerTap、StageOne、SRAM、Garmin、Polarに加え、最近噂されているシマノまで、パワーメーター群雄割拠な今日この頃だが、やはり30度ごとのペダリングトルクを分析できる機能は魅力的である。
ところがBBにつける円形マグネットは装着できるフレームに制限があり、自分が使っているTrek Madone 6.9 ProはBBがフレーム一体型となっているため規格に対応しておらず物欲の夢はもろくも崩れ去った。
そもそもHollowtech-IIにしかデフォルトでは対応しておらず、BB30やBB86、PF30には別途専用のBBを買わないと取り付けられないということもあって、パイオニア側もその認識を持っていたのか、1年も経っていないのに驚くほど早く次のモデルが出た※。(※アメリカのレビューサイトでは、「Reintroduce(再導入)」という単語が使われ、「次世代モデル」というより、「失敗作の再投入」という形で紹介されている)
今度のモデルは最大のネックであった円形マグネットが不要で、マグネットは左右のチェーンステーに取り付けれるということで、Trek Madone 6.9 Proのフレームにも(少なくとも仕様のサイズ表記を元に実際のフレームクリアランスを確認した限りでは)取り付けることができそうである。
こちらの商品紹介では、わざわざ「Trek Compatibility」と名指しでTrekのフレームに対応するためのアップグレードであることが示唆されている。
Pioneer Reintroduces Power
ちなみに当初は「ペダリングモニター」と名付けられていたが、SGY-PM910Hで名称を「ペダリングモニター」から「パワーメーター」に変えてきた。
「the name change to 'Power Meter' from 'Pedaling Monitor System' 」
機能的にはこれまでの単にパワー表示をするだけのパワーメーターに比べればペダリングモニターに近いのだが、欧米のマーケットを意識してか、購買者に馴染みのある「パワーメーター」の名称に戻したようである。
確かに自転車ショップのカタログには、「パワーメーター」とは別に「ペダリングモニター」といった項目が設けられることはなく、SRMやPowerTapなどと同じ「パワーメーター」のカテゴリに分類されている※ので実情に即した変更かもしれない。(※ところが正規ディーラーのウェブサイトにすら、「パワーメーター」の中にパイオニアの商品は紹介されていない)
そしてサイコンの方も廉価版という名の改良モデルが出た。
これまでのSGX-CA900は84,000円というサイコンにしては高すぎなものだったのだが、最新版のSGX-CA500は31,290円。
画面が小さく、モノクロになっていたりするので、形の上では廉価版な位置付けなのだが、Wi-Fiに対応していたり防水性能が高まったり、重量も半分近くになったりと改善部分も多く、実質上の改善版となっている。
はっきり言って、アメリカではマーケットを見る限りパイオニアのパワーメーターは成功しているとは言い難く、全体の価格帯を下げることで苦戦中の世界市場へのテコ入れとしているのであろう。
発売は3月10日ということだが、ただでさえ普及していないアメリカで手に入れることができるのはいつになることやら・・・。
少なくともオンラインショップで取り扱っているところはほぼ皆無。
実店舗では西海岸とフロリダといった一部のサイクルショップでしか取り扱っておらずニューヨーク近辺はなし。
そもそも手に入れにくいという状況がこちらでの普及の少なさに拍車をかけているのかもしれない。
新しいガジェット好きなニューヨーカーのローディーには人気を博しそうなものなのだが・・・。
ちょうどGarmin Edge 800も注文したことだし次はパワーメーターを考えてもいいかもとは思いますが、レースに出るわけでもないのに要るか?と思ってしまいます。
返信削除もうちょっと体重を落としてから考えるか・・。
ぜひ私のお古のパワーメーターを下取りしてください、と言いたいところですが、レースに出ないのであればぶっちゃけ不要だと思います。要不要でいえば不要ですが、一方で趣味にお金をかけたい場合は嗜好の問題なのでモチベーションアップ等の理由で買っちゃってもいいんじゃないでしょうか。
返信削除ただ体重を落としたい場合はパワーメーターよりも心拍計の方がよっぽど役に立つと思います。
カナダにいる間はレースに出るつもりはありません。
返信削除後1年半後ぐらいに日本に戻ると思うので、そしたらレースも考えるつもりです。
だから今のうちから買ってもいいかなとは思ってます。
お古って、ibikeですか?
どうしようかな(笑)
カナダの方が裾野も広くて参加のハードルも低いと思うのでちょっともったいないかもですね。ちなみにニューヨークでは毎週のようにUCI所属の米国団体(日本のJCFに相当)の公認レースが開催されてますが日本でこれだけのレース環境は残念ながらないのがつらいところです。
返信削除ちなみに(ここにiBike関係者がいたら申し訳ありませんが)自分がダメだと思ったものはさすがにお譲りしないのでiBikeではないです(笑)
実はついさっきこっちのローカルUCI団体へのメンバー加入手続きと費用の支払いを済ませたので、今年の夏はレースに参加できるんですよね。
返信削除iBikeではないとなると、CinQoですか?
クランクアーム長が短すぎるかもしれないですね。
中古でも値段を聞くのが怖いんですが、メールで送ってもらってもいいですか?
ローカルバイクショップで古いPowerTap Proが600ドルだったのでそれを買うか、ebayで探すか、初心者ロードレーサーさんから譲り受けるかで考えています。
素晴らしい。これでレースデビューですね!サーベロのお膝元であるカナダのレース事情はとても気になるところです。ニューヨークでもアップステートのレースにはけっこうカナダの人たちも参戦してきますし。
返信削除CinQoですが、手放せるかどうかはパイオニア次第ですかね。伏兵でStagesという選択肢もあるかもですが。。。ただパイオニアもどうなるかまだわからないので、PowerTap Proが600ドルならそちらの方がよいかもしれません。