パパライダー宣言:育児とトレーニングと

このブログでは(自転車の話しばっかりだったので)特に言及する機会もなかったのですが、一方で忙しさ的なところの記述で気付かれている方もいらっしゃるかもしれませんが、子どもが産まれて育児に四苦八苦している今日この頃です。

これからはニューヨーク、自転車の話題の他に育児の話題もちょこちょこ触れていくかもしれませんが引き続きよろしくお願いします。

他にもこのブログでは生活の話題だったり、ニュースの話題だったり、華僑社会の話題だったりするので、(FC2を突然閉鎖されてからはブログレイアウトの改善ができてませんが)カテゴリを整理して見やすくしていければと思っています。


ちなみに自転車に対するスタンスは引き続き変わらないので、むしろ数多い先輩パパライダーの皆様と同様に育児と自転車の両立をすることになり、そういった点にもスポットをあててエントリしていければと思います。

やはり育児の生活に占める割合は大きく、特に自転車との両立については以下の3点が最大のポイントになっています。

第3位、金銭面


自動車の趣味に比べればまだ安い方ですが、それでもランニング等々に比べて自転車はお金がかかる趣味です。

特にレース用機材になるとママチャリというわけにはいかないので、自転車にかける費用と育児費用はモロにバッティングします。

食費もばかにならず、食欲旺盛なのはうれしい一方で、粉ミルク代とプロテイン代を合わせると食費がかさみ、キッチンには粉ミルクとプロテインの粉の山で溢れています。

プロテインの話しが先にきてしまいましたが、プロテインよりも大きいのは医療費です。

ご存知の通りアメリカの医療費は高く、保険が効いてもおそらく日本よりも取られているんだと思います(日本で育児を経験していないのでわかりませんが)。

自分のことであれば多少クラッシュで擦過傷になろうが肋骨が折れようが自然治癒できるのですが、そもそも怪我や病気でなくても定期健診が必要になるので医療費はバカになりません。

出産前の医療費もかなりのもので、レントゲンを撮っただけでキシリウムが買えてしまったり、あるときは1回の通院でシャマルが買えてしまったり、さらにBORA ULTRAまで買えてしまう場合までありますが、医療費をホイールで換算している時点でやばいなぁと思うわけです。

第2位、睡眠


アスリートにとって睡眠が重要な一方で、育児中の夜泣きはその睡眠を否応なく妨げてくれます。

最初の頃は3時間ごとくらいに泣き出す&ミルクが必要になるので、まさに慢性的な睡眠不足状態です。

もちろんその分睡眠時間を多く確保して、浅いながらも長い睡眠時間を取ろうと思うものの、特に平日は仕事の関係もありまだまだ完全な睡眠が取れているわけではありません。

「プロとアマとの決定的な差」として、休息に充てられる時間の違いを挙げることができます。

カーマイケルの著書では、昼食後3時間くらい昼寝をすればいい的なことが書かれていますが、平日のサラリーマンにとっては不可能なことですし、UCIコンチネンタルチーム所属でこちらのヒルクライム大会に出ているプロレーサーも「10時間の睡眠時間」といっているくらいで、10時間の睡眠時間確保も(たとえ育児がなかったとしても)難しい状態なので、いわんや育児をしながらでは・・・の状態です。

結局、トレーニングとは破壊と再生のサイクルであり、それいかに効率よく、何度もそのサイクルを回せるかであります。

となると、睡眠=回復にあてられる時間が多いプロは、より効率的にそのサイクルを多く回すことができるわけです。

第1位、トレーニング時間


睡眠の量・質の低下が回復面でのデメリットである一方で、トレーニング面ではそもそもトレーニングの時間が取れないという問題があります。

睡眠のところで触れた睡眠時間の話しと被りますが、やはりミルクをあげたりオムツを交換したりしているとまとまった時間が取れません。

何か他のことをやろうとしても細切れで中断することになります。

また、ホビーレーサーにとって最も重要といっても過言ではない週末のライドも極端に減っています。

特に長時間家を空けるのは家族に対しても申し訳なく、短時間のみまたは室内ローラートレーニングに移行せざるをえません。

トレーニング量も体重も、去年より明らかに減っており、トレーニングの効率化が今シーズンの鍵を握っています。

例えばウエイトトレーニング。8回や12回挙重するだけでオールアウトするような重量を扱うのはボディービルディングの世界では一般的ですが、SFR(低回転高トルクのトレーニング法)ですら40rpmで回す自転車トレーニングからすると、40rpm=40回も挙重しているので、圧倒的に挙重回数が少ないウエイトトレーニングはその分かなり時間短縮かつ濃密にできます。

さらに、唯一まとまった時間を確保できるのが朝晩の自転車通勤です。

仕事は必ずしなければいけないので、その仕事と自転車通勤を結びつけることで、否が応にもライド時間を確保することができます。

あとはその通勤時間をいかに効率的なトレーニングライドとして活用できるか。

そこについては今後考えていこうと思います。



と、自転車とのバッティングを挙げていきましたが、精神面ではむしろメリットの方が多いと思います。

育児は疲れますが、一方で子どもの笑顔はその疲れを一瞬で吹っ飛ばしてくれます。そして自転車も育児疲れにとってちょうど良い気分転換になります。

最後にいえることは、上で挙げた「デメリット」もあくまで自転車レース上の話しであり、人生としてみた場合、小さい宝物がもたらす幸福はそれらのデメリットすら良い思い出に変えてくれるものだと思っています。

ということでパパライダー的なエントリも増えていくかもしれませんがよろしくお願いします。

8 件のコメント :

  1. はじめまして、ちょくちょくブログを拝見しています。同じパパライダーです。

    日本では子供の医療費は無料、妊婦の医療費は定期検診のみ無料、出産費は贅沢しなければレーシング3くらいです。

    子どもにかかる医療費も高いんですね、アメリカ……。



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    1. コメントありがとうございます。同じパパライダーとして心強い限りです。
      なんと日本はそんなに保護が手厚いとは・・・。こちらは保険の種類が様々ですが、やはり基本的に日本よりかかることは間違いなさそうです。そういえば救急車をタクシー代わりに呼ぶ的なこともあったくらいなので差は大きいですね。

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  2. 初心者ロードレーサーさんが初心者パパレーサーに!
    おめでとうございます。

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    1. ありがとうございます。いつか子どもを抱いて表彰台に上がれるようにがんばります。

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  3. おおお! 恥ずかしながら気がつきませんでした。おめでとう!
    しばらくの間は帰国もちょっと難しくなりそうですね。

    100% agreed.
    そして、こちらだと乳幼児の医療費、保育園費、おそらく桁違いだと思います。

    子供を乗せて、30kgぐらいのチャリで遠距離の公園につれていき、若干のトレーニング気分を感じたり。

    お互いガンバリマショウ。

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    1. ありがとうございます。

      そうですね。小さい子どもを連れての長時間フライトはかなり大変そうです。逆に大きくなったらなったでチケット代がかかるのでそれもダメージ大きいですが。
      保育園費はワーキングマザーの人たちに聞くと給料の大半がそれだけで消えていくらしいですね。

      今はまだ怖くて自転車に乗せれませんが、泣き止ませるためにスクワットやランジをしているとウエイトトレーニングにもなって一石二鳥な気がします。

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  4. 白橙アクア2015年3月2日 9:58

    なんとパパライダーに!おめでとうございます。今から長期的プランを立てたくなります…か?
    ストライダに始まって、身長が達したら24インチロード。いや先にBMXやMTBを通過しとくか、いっそ他のスポーツがいいかとか…。

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    1. ありがとうございます。ぶっちゃけいろいろ夢を見たいところではありますが現実的な年収面を考えると自転車は趣味でやってもらうのがベストですかね。日本ほどではないですがアメリカでもロードでメシを食えてる人はかなり少数なはずで。逆に日本の競輪選手にでもなればそこらへんのヨーロッパのプロよりよっぽど高年収ですが、それすら衰退傾向ですからね・・・。

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