今年のツール・ド・フランスも終わりを迎える。
優勝候補が相次いで棄権となった去年に比べればマシな方だが、それでもマイヨジョーヌの交代があった4回のうち、2回はマイヨジョーヌの落車による棄権というもの。
競い合ったレースの結果で総合首位が変わるならまだしも、落車リタイアで総合首位がコロコロ変わるというのはやはり残念である。ニュースによっては「マイヨジョーヌの呪い」とまで書かれる始末。
マイヨ・ジョーヌの呪いか、マルティンも第6Sで鎖骨骨折
その後第7ステージでクリス・フルームがマイヨジョーヌを着て以降、総合争いに変動なし。
やっと順位争いが激しくなってきたのはアルプスに入ったあとで、エタップ・ド・ツールのコースにもなった第19ステージ。
フルームがメカトラブルを起こし、
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それを確認したニバリが、
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紳士協定なんのそのでその機に乗じてアタック。
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後方との差をつけて逃げ切った。
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一方、キンタナもアタックを成功させ、
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総合順位差を縮め第20ステージにかける。
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天王山の第20ステージでも果敢に挑戦していたのがキンタナ。
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スカイの隊列の横からアタック。
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が、それを抑えるフルームと激しい攻防。
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そして最後の山、ラルプ・デュエズへ。
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マシアス・フランクがパンクでタイヤ交換している頃、(下腿から大腿にかけての脚の筋肉がすごい・・・)
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キンタナが最後のアタック。
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タイム差を縮めていくが、
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1分12秒差で届かず。逆にいえばフルームがうまくタイム差をコントロールしたといえる。
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結果的には総合順位は第7ステージから変わらず、序盤~中盤でつけたタイム差を守りきって逃げ切ったという展開。
ただ総合順位争いの'big four'が最後まで上位陣で残った点で去年よりは見応えがあったと思う。
第20Sが恒例の個人TTだったら、もっと差がついたでしょうね。フルーム、そしてチームSKY強し。
返信削除コンタドールはさすがに疲れてたか…。
個人的にはグライペルの復活劇が印象的でした。ヴェンジやマドン等の新型がとんがったデザインなのに対して、今やおとなしめ?のリドレーで勝利を量産する姿に、やはり人間の勝負なんだなと改めて実感した次第です。
たしかに今回は後半のTTがなかったので特徴的でしたね。マシンより人間というのはまさしくその通りだと思います。
削除コンタドールといえば、2011年のジロ・デ・イタリアで総合優勝したとき、他のチームが11段化&電動化で最新ロードバイクを取り入れる中、当のコンタドールは10速かつワイヤー式のSRAMだったというのも、まさに「マシンより人間」の好例でしょうね。