ドル円が136円を超えて円安になったところで追加で円買い。
海外在住かつ日本行きを控える身としてはありがたい限りで、ニュースでも円安と物価高の報道をよく見るようになった。
が、実際にアメリカで生活している身としては肌感覚にそぐわない報道も見受けられる。
日本のものがこんなに高いという報道
たとえばこの報道、うまい棒が日本の3倍高いというがコロナ前から日本のものは高かった。
たとえばこちらのコーンポタージュスナック。撮影したのはコロナで物価高になる数年前の2017年4月2日だが3.29ドル。
円安前の110円(2017年4月2日時点で110.90円)で計算しても362円なので、2017年当時からすでに3倍近い価格で売られていたことがわかる。
日本のお菓子は2~3倍するのは普通で、その価格差は基本的にコロナ前から変わっていない。「変わっていない」というのは、普通なら物価高で高くなりそうなところを円安の影響で相殺されているのかもしれない。
アメリカのものもこんなに高いという報道
次にこちらの報道。小さなパイナップルでも8ドルもすると物価高がニュースになっていたが、その翌日ウォルマートに行って驚いた。
ニュースと同サイズのパイナップルカットが2.87ドルで、上記パイナップルは3倍近い値段…。ウォルマートは激安ではないにしても安い大衆スーパーなので、報道されているのはもともと価格が高く設定されている高級スーパーマーケットであることがわかる。
なお、2.87ドルの容量は283グラムなので、100グラムあたりだと1.01ドル…。
ということは、1ドル136円だと137円(=1.01ドル×136)で、イオンのカットパインより安くて報道の内容と逆になってしまう(ニューヨークでは食料品には税金がかからないので税込み比較だともっと安くなる)。
ちなみに1本まるごとだと1.78ドル(≒240円@136)で、ニュースの「こんなにも高いんですよ!」報道とのギャップが目立つ。
このことからわかるのは、日本で業務スーパーで買っている人の肌感覚で報道を見て「わー、高い」と思うのは、業務スーパーと成城岩井を比較して「わー、高い」と言ってるのと同じようなもので、純粋な日米物価&円安影響による比較にはなっていないわけである。
そう考えると、わざわざ高い店を取材して「アメリカはこんなことになってます」というのは違う気がする。
たしかに物価が上がっているのは事実だが、それ以上に見せようと誇張している感じに報道されている印象を受けたニュースであった。
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