リュシータ・トエル・ウル・チャリツウ

12月に入ったと思ったら悪天候に見舞われる。

米北東部を含む全米の広い範囲で2日、暴風雪など大荒れの天気となり、ニューヨークやボストン、ワシントン、シカゴ、サンフランシスコ、フィラデルフィアの各空港を中心に4000便を超える空の便に影響が出た。
ニューヨーク州のクオモ知事は非常事態を宣言。ニューヨーク市のデブラシオ市長は「特に北部の地域ではこれから12ー20センチの積雪が予想される」として警戒を呼び掛けた。

米北東部など暴風雪、4000便超に影響 NYは非常事態宣言



週末はまだ小降りだと思っていて、月曜日は普通に自転車通勤するつもりでいた。

が、日曜にジョージワシントンブリッジのサイドウォークが閉鎖。

このままだと月曜は自転車通勤できないかもしれんと思っていて朝起きると、午前5時頃橋が開通したという知らせが。



天気予報を見ると朝通勤できてしまえば多少昼頃雪は降るものの、帰宅時間には曇りになっていそう。

ということで危なげながらも自転車で出発。

小降りの雪が舞う中を自転車通勤。

が、問題は降っている雪よりも降ったあとでビシャビシャになった路面。

そうでなくてもブレーキの効きが最悪で注意しながら走ってオフィスに到着。



そして昼、思ったよりも雪が激しい。

さらに天気予報を見ると朝とは違ってずっと雪の予報に変わっている。

このままだと自転車はオフィスビルに置いて帰りは地下鉄&バスかなぁと思ったが、夜になってもジョージワシントンブリッジのサイドウォーク閉鎖の連絡がこない・・・。

これはまさかまだ開いてるのではと思ってそのまま自転車でオフィスを出発。

ハドソンリバー沿いは雪が積もってそうなのでマンハッタン内を通ってジョージワシントンブリッジへ。

と、橋に入ると自転車で走れなくなる。

ランプの坂はすべって全く走れず押して登り、



平坦になってからは大丈夫だろうと思って乗ろうとするが、吹きさらしの橋の上の特徴か雪の下が凍ってスケートリンク状態になってしまっていて、後輪がスリップ&空転して漕いでも進むことができない



まさにアイスバーン状態で途方に暮れる・・・。

ジョージワシントンブリッジを自転車に乗れない状態で渡るのは2014年2月以来なので約6年ぶり2回目の事態。

歩いていたら30分以上かかり、その間に橋が閉められてしまうと反対側まで行っても出れなくなる危険性も・・・。

だがそうだ、自転車で走れないならランで走ればいいじゃないか

ということで、滑りそうになりながらもそこはさすがにMTB用のSPDシューズ、16インチの小径タイヤより遥かに高いグリップ力でなんとか走ることはできた。

ご存知の通りSPDシューズはクリート部分のネジ穴がソール内まで貫通しているので、走り初めてしばらくすると靴の中までビチャビチャ

橋の中央を越えたところで下り基調になるので、これなら漕がなくても滑っていけるんではないかと思って乗ろうとするがクリートがはまらない・・・。

ふと脚の裏を見てみるとクリート部分が凍ってしまってペダルがはめられない



そして16インチの宿命か、常に効いている状態の半故障中ブレーキのせいか、そのままでは転がっていかないので、自転車で滑っていくという選択肢もなくなった。

そのまま、「これなんてシクロクロス?」状態になりながら走って走って反対側へ。

幸いゲートは開いていたのでニュージャージー側へ。



ニュージャージー側の大地に降り立つと地面のグリップが一気に戻り、アスファルトを普通に走ることができる

いや、アスファルトかどうかというよりは、道路の下に土のある地面があるかどうかが大きい違いなのだと思う。

橋の上のように、下に地面がなくて鉄が浮いてるだけだと土からの保温というか温度吸収力が働かず凍結しやすいのだろう。

「土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう」

どんなに便利な橋を造っても、たくさんの走れそうな舗装を敷いても、土から離れては生きられないのよ。


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