緊急事態宣言が出て東京の感染者が連日1000人越えと報道されているのを日本のニュースで見る。
ただ「それでもまだ欧米に比べればマシ」というのが世間一般の認識だと思うし自分もそう思っていた。
ちなみに自分が住んでいるニュージャージー州は昨日の新規感染者数が4627人、お隣のニューヨーク州は12721人、西海岸のカリフォルニア州は39112人と、1000人越えで騒いでいる東京に対して文字通り桁違いの感染者数になっている。
実際、国別感染者数の上位を見るとアメリカ、インド、ブラジル、ロシアときて、そのあとはヨーロッパの国々が並ぶ。
一方で、国別の過去1年間の検査数推移を比較してみるとこんな感じ(出典はFactCheck)。
ただ、国によって人口比が違うのでこれだけでは純粋な比較にならない。そこで直近10日間の1000人あたりの検査数を比較したものがこちら。
これを見るとアメリカが807人なのに対し、日本は42人と、人口あたりの検査数に20倍以上の差がある。
上のグラフは直近のスナップショットだが、過去1年間をチャートにしたものがこちら。これを見ると、アメリカやイギリスはめっちゃ感染者が増えてるけど同じようにめっちゃ検査数も増やしていることがわかる。
では感染者数と検査数の割合である陽性率はどうなんだということでそれを見てみる。こちらのグラフは感染者1人あたりに対する検査数。日本は16.7人に対して1人ということなので陽性率は約6%(≒ 1÷16.7)、アメリカは約8.5%(≒ 1÷11.8)となる。
陽性率が他の情報と平仄を取れてるかダブルチェックしてみる。以下の日本の記事と比べてみると、12月の情報だが検査陽性率は同範囲内で一致している(というかソースが同じOur World in Dataからになっている)。
以上をまとめた表になっているがこちら(出典はWorldometer)。グラフに比べれば見にくいが、「Tot Cases / 1M pop」と「Tests / 1M pop」の列を見ると人口差に影響されずに(人口100万人あたりの)感染者数と検査数を確認できる。
一番下に一応中国も追加しているが、こちらはこちらで中国がどんだけ「スゴイ」かがわかるのであった。
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