最初のうちはまだマシだったが、本格的に孤立を感じるようになったのはスマホの電源が切れてから。
ネットはもちろん電話もかけられない状態で、普段家にいる時は何かしら情報を手に入れることができていたが、もう家にいては何も分からない状態。
子供達は本もあるし勉強もできるので問題ないが、自分の仕事は完全にアウトで平日なのに身動きが取れない状態。
まあ前日にすでに電池が切れたら連絡が取れなくなることは上司や同僚と相談しておいたので、身の安全とできるだけ連絡手段を早く復旧することに努める。
充電難民化~ランのついでに探しに
今回後悔しても後の祭りだったのは緊急用電源等の準備。
転ばぬ先の杖で色々と緊急時のバックアップを用意しとけばよかった。
USBのチャージバンクは一応一つだけあったものの、前もって充電していなければ使えないし、乾電池を使って充電できるようなUSB充電機もなく、緊急用のバックアップ準備が出来ていなかったことが悔やまれる。
まずは気を取り直して停電中でも出来ることと出来ないことを考える。
さらに言えば、普段の生活の中で電気を必要とすることと電気がなくてもできることに分けてみる。
この点、朝の早朝ルーティンとなっているランニングは電気がなくても実行できる。
が、この夏の時期、インドアのルームランナーは扇風機やタブレットもない状態ではやってられない。
以前のエントリであんなに得意げに「ながらランニング最高だお」とぶちまけていたのに・・・
ながらランニングなんて電気があってこそできる贅沢で、電気がないだけで一気に崩壊する砂上の楼閣に過ぎなかったことを痛感する。
電気がないとインドアとアウトドアの快適度が逆転する。
インドアではクーラーや扇風機をつけて、YouTubeやドラマや漫画を見ながら悠々自適に走れるが、当たり前のことだがそれらの快適性のすべては電気に依存していた・・・。
電気がないなら迷わず外ランだろう。
そしてランニングは移動手段にもなる。
せっかくだから家の周りをループするより、近くのホームセンター等に行って非常用のバッテリーや充電器を買ってこれないかなと、ランニングのついでにいろんな店を回って探してみることにする。
ウォルマートへ一石二鳥ラン
この点、自転車だと移動時間も短くて済むし行動範囲も広がるのだが、店舗の外に自転車を置いておくと盗まれそうで怖い。
Di2のロードバイクはもちろん、ブロンプトンやダホンだって1000ドル以上するので盗まれたら財布的にも精神的にも辛い。
それに今はコロナで店内への入場制限が厳しかったりする店もあるので、折りたたんだ状態のブロンプトンやダホンでも店内のへの持ち込みが許されないかもしれない。
そういったリスクを考えるとやはりランニングで行ったほうが無難。
ということで走ってウォルマートやその近辺にあるホームセンターに行くことにした。
往復18kmほどなので通勤ランよりちょっと長いくらい。
途中、ウォルマートで休めるので16km走り続ける通勤ランに比べれば楽だと思っていたが意外ときつかった。
まあ普段同じコースだと飽きることもあるので、こういった目的を持ってランするのも一石二鳥でいいかもしれない。
ちなみに考えることは皆同じなのか、ウォルマートでは結局すべて売り切れで成果はなかったわけだが、まあどちらにしろランニングすることを思えば一石一鳥にはなった。
街を走っていると、切れた電線が道路を這っていたり、倒木で道路が塞がれているのを警察が交通整理していたり、1ブロック走るごとに発電機の音が聞こえたりと街の状況も見れたので情報収集も兼ねることができた。
ただ残念だったのはスマホの電池切れで写真を撮れなかったこと。
ブログ的にも写真が欲しかったところである。
復旧後ラン
満を持して写真を残せるようになったのは復旧後。
復旧してLINEを確認すると、自転車仲間からハドソンリバー沿いの崖の道が大変なことになってると聞き、自分も状況を見るために走ってみることに。
途中の一般道で木が倒れていたりしたが、こんなのはまだ序の口だった。
崖を降りてハドソンリバー沿いの道へ。
一番ひどかった時から1日経っているので、随分復旧されているようだったがそれでもハリケーンの爪痕を垣間見ることができた。
おそらく車一台は通れるようにどかされたあとの木々が道路両側にはみ出していたり。
ランだといいが、ロードバイクで高速巡航していると厳しそうな感じだったり、
まだ場所によっては道路の3分の2くらい塞がれているところも。
グラベルロードが欲しいようなところも。
崖下はやっぱり酷かったなぁと思って一般道に戻ると、歩道も倒木で塞がれていた・・・。
金網を押し倒して木が倒れている。この山側にある金網って落石や倒木防止用なんだろうが、それでもこのレベルだと役に立たないんだろう。
今度は住宅街の中にある緑地帯を走ってみるとこちらは枝が折れたりはしているものの普通の状態だった。
同じように運動にいそしむ人たちがいて、普通の生活に戻っている感じ。
気持ちの切り替えが早いのか、まだ復旧後丸一日も経っていないのにいつもの生活に戻っている人たちを見るのは心強い。
が、今年はまだまだハリケーンがくるらしい。
NOAA気候予報センター(CPC)のハリケーン予報責任者ゲリー・ベル(Gerry Bell)氏は、大気条件と海洋条件の関係で「今年の熱帯低気圧は平年より多く、強く、長く勢力を維持すると予想している」と述べた。
ハリケーンに発達する11個の熱帯低気圧のうち、3~6個は風速50メートルを超える大型ハリケーンになるとみられている。
2020年は大西洋ハリケーン多発年に、過去最多水準の可能性
一難去ってまた一難、今回の教訓を踏まえ、次に備えて今のうちに用意しておくことにするのであった。
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