アメリカでADHD判定を受けてIEPを申し込む

前回のエントリで書いたようにうちの子がADHDと診断されて学校や診断チームの人たちとオンライン会議を行った。

幸い学年もクラスも今のままでいいということだったが、次のステップとして提案されたのがIEP(Individual Education Program)を申し込むこと。

が、IEPといわれても事前知識がなく何のことだかまったくわからず、あとで調べてみてもアメリカの制度だからか日本語の情報が少ない。

とりあえずIEPは障害を持つ子供用の(その名の通り)個別指導プログラムらしい。ちなみにIEPは連邦レベルの制度らしく、ペンシルベニア州やジョージア州のIEPの説明ページも見つかった。

そのIEPについて具体的に日々の授業がどう変わるのかを聞いたところ、通常のクラスの中で、IEPの子ども用にアシスタントティーチャーがついて見てくれるとのこと。

じっとしてられないうちの子にとっては助かるが、コロナ下の今では完全リモートにしているので今のところはその恩恵は受けれなそう

一方で、ADHDの子は注意散漫で自宅だと気が散るものが多いので、In-personで指導するため学校に来ることを提案される。

アメリカのコロナ下での授業

うちの地域では1クラスをCohort AとCohort B(AグループとBグループ)の2グループに分けて、Cohort Aは月、火に通学、Cohort Bは木、金に通学、それ以外の曜日はリモート授業となっている。

それとは別に完全リモートも各家庭の選択で選べるので、大別すると「完全リモートの生徒」と「週2日通学、3日リモート」に分かれていて、後者の中でさらに月、火グループと木、金グループに分かれる感じになる。

この点、IEPに申し込んだ場合は個別対応をしてもらえるようになるので、通常はどちらか選んだら気軽に変更できないものの、IEPの場合は自由に変更でき、週4日を選択しても、来週はこの日だけ来るとかもできるとのこと。

話を聞くと木、金のCohort Bはそもそも1人しかいないということで、感染リスクも低そうなのでCohort Bで通わせてみることに(まあそれだけ少ないと冒頭のアシスタントティーチャーの出番もないわけだが)。

IEPの申請とSEMI

一通り聞いた限りでは、IEPはメリットのみでデメリットはなさそうなので申し込みの手続きを進める。

ペーパーワークがけっこうあり、IEPの申請書に加えてSEMIの申請もする。

これも初めて聞いた単語だったが、SEMIはSpecial Education Medicaid Initiativeの略で、特別教育を受ける生徒の費用を補助してもらえる制度とのこと。

この点、メディケイドというというとアメリカの社会保障制度である「メディケア(高齢者、障害者用)とメディケイド(低所得者用、日本で言う生活保護)」のメディケイドと関係あるのかと思ったが、SEMIは州政府が連邦政府に費用負担を申請するもので、個人が受ける保障とは関係ないらしい。とはいえその申請に実際のサービス受給者である家庭の同意が必要とのことで申請書を記入する必要がある。


ちなみに先程「デメリットはなさそう」と書いたが、ひとつ心配なのはレッテル貼り

まだ小学校低学年なのでちょっとしたことで冷やかされたりいじめの対象にならないかが心配ではある。

しかもIEPは1年ごとにメンバーで会議をして進捗を話し合い、ターゲットは3年後の2024年の1月。

その頃には小学4年生になってると思うと長い。

その間順調に進むことを願うとともに親としてもできるだけ努力していきたいと思う。


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