パーツ準備
前回メモリ不足でパソコンのアップグレードを検討した。
モニター、キーボード、マウスといった周辺機器は揃っているしケースや電源も使いまわせるので新たに購入したのは最低限必要なものだけ。
といっても10年以上前で時代遅れのCPUとメモリを新しいものにしようとすると必然的にマザーボードも交換が必要に。HDD(ハードディスク)もM.2 SSDというマザーボードの上にそのまま挿せるタイプのものがいつの間にか登場していたので追加。
さらにIntel 第12世代のLGA1700ソケットではそれまでのCPUクーラーがそのまま使えないということでCPUクーラーも買う。
ということで買ったのは以下のパーツ。
- マザーボード:ASUS Prime Z690M-Plus D4
- RAM:64GB (16GB x 4) 288-Pin DDR4 3600 (PC4 28800)
- HDD: M.2 2280 2TB PCIe Gen 4.0 x4, NVMe SSD
- CPU:Intel Core i7-12700K 3.6 GHz
- CPUクーラー:Noctua NH-D9L
CPUクーラーだけは別発送ということだったが、それ以外のパーツは無事到着。
前回メインのパーツはもう揃っているのでこのまま換装したいところだが、以前CPU温度が上がって大変だったこともあるし、CPUクーラーがないとさすがに動かせない。
が、そのCPUクーラーがいつまで経っても届かない。
荷物追跡を見ると、中国の深圳から発送されたようだが、税関で拒否さられたのか発送元へ差し戻しのステータスになっていた。
こうなるといつまでかかるかわからないので、キャンセル依頼を出して別途CPUクーラーを用意しようとする。
と、ASUSのZ690系マザーボードにはCPUクーラーの取付穴がLGA1700とLGA1200用の両方ともあり、LGA1200系のCPUクーラーも取り付けられることを知る。
自分が買ったマザーボードの型番を確認してみるとまさしくZ690シリーズ。
ということでマザーボードを取り出してチェックしてみると取付穴が両方対応(真円ではなく2つ円が重なっている)になっていた。ちなみに内側がLGA1200用。
それに10年前は発熱問題があって、CPUクーラーをIntel純正のものからわざわざハイエンドのZalmanのものに交換したので使いまわせるなら冷却性能的には問題なさそうだ。
ということでCPUクーラーを待たずして組み上げることに。
グリスだけないのでヒートシンク用のグリスを近くのBestBuyでゲット(配達にこんなに時間がかかるんだったらCPUクーラー自体を元から買っとけばよかったのだが…)。
旧マザーボード取り出し
まずは旧マザーボードをケースから取り出して、さらにCPUクーラーを使いまわすので外さないといけない。
Zalmanのファンに指を擦って流血しながら取り出す。
Zalmanの存在感がすごく、マザーボードにCPUクーラーが載ってるというよりCPUクーラーにマザーボードがくっついてる感じだが埃もすごい。
ファンの隙間が埃で埋まっていて、爪楊枝でボロッと埃の塊が取れていく。これでよく今まで動いてきたものだ。
埃をあらかた取り出して綺麗にする。はっきりいって今回の自作PCアップグレードで一番時間がかかったのがこのCPUクーラー付け替え工程だった…。
組み立て
CPUクーラーも取り出して、これで必要なパーツは揃ったので組んでいく。
まずはメモリを4枚ぶっ挿す。メモリ不足が旧パソコンのボトルネックだったのでこれだけでずいぶん改善されるはず。
お次はM.2 SSD。
この規格は初めてだったので、ヒートシンクの付け方や装着方法を調べると目から鱗の説明動画が。SamsungのM.2 SSDは段差があるので、通常の一枚もののパッドでは隙間ができて冷却効率が悪くなるとのこと。
たしかに手元のM.2 SSDにも段差があったので0.5mmと1.0mmのパッドを別々に貼って装着。
お次はCPUを装着。
ZalmanのCPUクーラーも問題なく取り付けられた。
あとはケースに取り付けて電源を投入。
なんとメモリが虹色に光ってるw
いや、よく見ればイルミネーション付きなのはわかったのかもしれないが、まったく気にしていなかったので電源を付けてレインボーのグラデーションに光っているのにびっくり。
惜しむらくはケースを閉めると光が外から見えず、まったく意味がないこと…。このために透明ケースを買おうか悩んでしまう…。
BIOSは無事起動。CPUやメモリも正常に認識している。
あらかじめWindows 11 のサイトでUSBブート用にダウンロードしたファイルを入れたUSBを作成しておいた。
USBからブートして問題なくWindows 11のセットアップ画面に入る。
自作PCにWindows 11をインストールする場合、アクティベーションコードをスキップしてインストールしてあとからライセンス購入できるということなのでそのまま進む。
ところが、セットアップ途中でインターネットに繋げませんエラーが出て先に進めなくなる。
WiFiではなく直接LANケーブルを挿してるのに駄目で、マザボ用のドライバが入ってなさそう。ネットで調べてみると同じような現象にあってる例があり、Shift + F10でコマンドプロンプトを出して「taskkill /F /IM oobenetworkconnectionflow.exe」を入力してやることで強制スキップできるということでスキップしてインストールを進める。
そのままネット接続なしでインストールを完了し、Windows 11を無事起動できた。
と、やはりASUSマザボ用のLANドライバが入ってなかったようで、ポップアップに従ってインストールしたら無事にインターネットに接続できた。
ネットに繋がったらWindows 11のアクティベーションに行ってライセンスを購入。
アクティベーションも終わって新PCセットアップ完了。
元のPCに入れてあったソフトをあらかた入れて使っていると、これまで重くなっていた状態でも全く問題なし。Chrome、Firefox、IntelliJ、PyCharm、Excel、LINEと開きながらVLC Playerで動画を再生してもヌルヌル動いてくれる。メモリ使用量を確認してみると24GBで、以前の16GBでは限界突破していた状態でも64GBだと余裕。
ただ、追加でVisual StudioやPhotshop系を開いたら32GBくらい行っちゃうんだろうなと考えると、32GBではなく64GBにしておいてよかった。
なにはともあれ今回のPCアップグレードの目的であったメモリ容量問題は劇的に改善し、ストレスなくPCを使えるようになった。
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