少し雨模様であったが、レース開始時には晴れているという天気予報を信じてハイウェイを北西へ進む。
去年、一昨年と参加していて今年は3回目。
勝手知ったるコースであり、かつ今年初めてのヒルクライムレースということもあって気合も入る。
駐車場に到着。
レジストしてウォームアップ用に固定ローラーをセットアップ。
今回はいまっちさんは自分がスタートしてから1時間後にスタートということもあって、先にウォームアップを始める。
隣を見ると、Giant Propelに乗ってる人が。機材なんてタイムに関係ないのは嫌というほどわかっているが、それでも最新のエアロバイクはうらやましい。
最初は肌寒かったが、アップしているとどんどん暖かくなってきて防寒用のウェアを脱いでいく。
駐車場はコースの3分の2ほどのところにあるので、レース開始15分前に下山。
スタートラインについて待っている間、すぐ前の走者でいまっちさんの知り合いのトニーと話しながら待つ。
彼はこのハイポイントは初参加とのこと。
拳をぶつけて健闘を祈り合う。
そしてスタート。
前回の反省を踏まえ、今回はスタート時のギアも軽くしておいたし悪くない出だし。
途中で前々走者を抜き、トニーも抜いてペース維持。
良くも悪くもこれまで通りだが、来年以降に備えて、標識などの目印がある箇所でサイコンのラップを取っておく。
GPSはズレることが多々あるので、やはりレース時にラップを取っておくと後の分析やペース配分の参考として役に立つ。
最初の区間では5w/kg超。悪いペースではない。
途中何箇所かある下り区間では出力よりもエアロポジションに気を使って進む。が、そのためか、後でログを確認すると明らかに出力が低く、中間地点の下りでは3.5w/kgを下回ることも・・・。
そして3分の2を越えたところで妙な達成感が・・・。あとはローリング中心のコースになるので安堵感が出たのか、緊張の糸が切れてしまった感じ。
こちらの栗村修氏の書籍では、レースとは卵を割らずに運ぶものとたとえられていたが、今回はフィジカルの卵よりもメンタルの卵の方が先に割れてしまった。
それを裏付けるように、最後のローリングでは3.0w/kg前後しか出せていない・・・。はっきりいってリカバリーライド並みの出力で失格点。出力が低いとペダリング効率も悪くなる傾向になり、ペダリング効率は40%以下でまるでド素人・・・。とてもではないがタイムアタックをしている走りではない。
それでも最後のクライムは力を振り絞って出し切ってゴール。
手元の時間を見ると去年より1分ほど縮めているが、元々の目標よりも遅く結果としては微妙・・・。
釈然としないまま駐車場に戻って、これから出発するいまっちさんを見送る。
その後1時間ほど待ち時間ができたので気を取り直して周囲を散策。
ニュージャージー州の最高峰ということもあり、ハイカーたちもいる。
今年で三年目だが、そういえばハイポイントの周辺をみてみるのは初めて。
頂上の傍には湖もあって景色も綺麗。
こちらは頂上手前にある高台。
デラウェアウォーターギャップまで見渡せる。
あの突き出しているのが最高地点にあるモニュメント。
そういえばマウントグレイロック(マサチューセッツ州最高峰)にもそんなものがあった。
そうこうしていると、いまっちさんが駐車場付近まで上がってくる時間になりそうだったので写真を撮りにいく。
と、ちょうど着いた頃に目の前を通過。
あわてて坂を駆け上って行く姿の写真を撮る。
その後駐車場に戻って少しゆっくり。
トイレがめちゃくちゃ暖房が効いていてすごく暖かい。
しばらくすると走り終えた出走者が戻ってくる。
自転車乗りが集まっているだけあって車の後ろに進化の過程のステッカーつけてる人も(最後、落ちてる落ちてる)。
いまっちさんが走り終わって戻ってくると、彼もかなり良い結果が出せなかったそうで、その後の確定タイムを見ると自分より2秒遅れ。
一方、レース後に発表されたリザルトを確認すると自分はNon TTカテゴリで2位、いまっちさんはTTバイク年代別カテゴリで3位。
2位であれば本来は喜ぶところだが、これまで1分以上の差をつけて負けている1位の選手とはやはり1分以上の差をつけられている。
ヒルクライムであれば分があると思っていたが、全く差を埋められなかったことの方がショック。
さらにトップカテゴリの選手と比べると3分差もつけられている。
トップ選手のw/kgを自分の体重で計算してみると平均6.34w/kg。ということは、途中下りで失速したのを差し引いても、上り区間ですら全く勝負になっていなかったということである。
ヒルクライムレースがこれから本格的にはじまっていくにあたり、最初から勢いを削がれてしまったというか、現状の力の無さを突き付けられた。
何はともあれ、最低でも6.0w/kgを20分間出し続けるだけの力がなければトップ争いすらできないということである。
多くの課題を残して三年目のハイポイントは幕を閉じた。
まあとはいえ、結果が残る走りができたことにひとまずは自分を褒めておこう。
と強がりを見せているものの、帰りの車の中では2人とも反省モード。
お互いに反省点や今後のマウンテンクライムレースのギア構成を語り合う。
ラーメン屋で担々麺をかっこみ、
作り置きしておいたシュークリームをカスタード&ホイップのコンボで食べる。
家に帰って午後、体重を量るとボディマスは1.93、体脂肪率は8.4%。
体組成的にはもはや改善の余地は少なくなってしまっている。このまま体脂肪率を6%まで下げてもそれで減る脂肪は1.5kgにも満たず、減量では1分の差すら縮めれることができない※ということになる。(※例えばこちらの書籍によれば、乗鞍の距離ですら1kg痩せても40秒ほどしかタイム短縮効果はない)
つまり、今のまま体重だけ改善しても3分差を埋めるにはほど遠く、この差を埋めるにはもっと別のアプローチが必要ということである。
ある意味、良い意味で壁にぶつかった感があり、本格的な考察兼トレーニングの再考を迫られたのであった。
明日はどっちだ・・・。
レースお疲れ様でした。さらに上を目指すモチベの高さには敬服あるのみです。
返信削除そしてあれだけ食事して体脂肪率8.4%とは!どんだけー(死語)
ところで、楕円に比して真円リングの実戦での使い勝手はいかがだったでしょうか?普通逆のことを訊きますがw
目指す頂は遙かに高いのであとはどこまでモチベを維持できるかですね。時には挫けそうになることもありますが・・・。
返信削除食事はアメリカはだいたいどこの店でもTo Go(テイクアウト)ができるので、アメリカンサイズでも食事量さえ調整すればいくらでもカロリー調整ができます。
楕円はぶっちゃけもう戻ることはないというのが私の結論です。楕円は特定のポジションかつ特定のペダリングでの最適化を実現してくれるかもしれませんが、特に長丁場のレースでポジションを変えたりする場合には逆効果になってしまうので。まさに今日のエントリのように、トルクのピークがペダリング種類によって変わる場合は真円の方が「万能」(自分で書いてて楕円との違いを表す良い表現だと思いました・・・)だと思います。