マンハッタン最高地点と自由の女神の後ろ姿

この前ブログに書いた通り、自由の女神の後ろ姿を見に行くことに。

朝起きてライドの準備をしつつ天気予報をチェックする。



マイナス9℃・・・。
体感気温はマイナス17℃の表示が・・・。

まあ悩んでてもしょうがないのでとりあえず出発することに。

いつも通りタイムズスクエア前で一枚。



今日は同僚のTさんと走る。

タイムズスクエアからセントラルパークを半周して北に抜ける。

まずは183丁目にあるBennett Parkに到着。

ここはあることで有名な公園である。

とりあえず目的のものの前で写真を撮る。



拡大。



そう、Bennett Parkはマンハッタンの最高地点なのだ。

整地されていない岩が柵で囲まれてそのまま保存してあり、この岩のてっぺんがマンハッタンの(建物を除く地形上の)最高地点となる。



といっても島のマンハッタンなので丘が多いとはいってもそこまで高くはなく、265.05フィート(80
.79メートル)。

ただ、何がすごいかというと、この彫ってある文字の、「MANHATTAN」の「T」である。
明らかに他のTの文字とは違い、「彫ってたらスペースが足りなくなったから無理矢理入れました」感が出ていて、その適当さ加減がとても良い。



休憩がてらスポーツドリンクを飲もうとキャップを開くと・・・

ひ、ひらかない・・・(;´Д`)

どうやらキャップ口が凍ってしまっているようで、蓋を開いてみる。



凍っとりますがな。

しょうがないので、水分補給せずに、きびすを返してジョージワシントンブリッジを渡る。

が、橋の上がめちゃくちゃ寒い!!

体感温度マイナス17℃の真骨頂で、顔がチリチリ痛みが走り横目でハドソンリバーを見やると凍っている部分がけっこうある。手も感覚がなくなり、足も小指が既に痺れている。

寒さに耐えながらニュージャージーに。

ニュージャージーを南下していて奇妙なことに気付く。

なぜかニュージャージーに入ってからGarmin Edge 705の指示が曖昧だ。

通常であれば「~通りを南」などと出てくるのだが、「Go South」としか出てこない。

そして常に次の指示をしてくる。

「Go South」

「Go Southwest」の繰り返しだ。

ただ寒くて寒くてそんなことは考える間もなくガソリンスタンドで休憩を取ることに。



Tさんが中に入って温かい飲み物を買ってる間、外でロードバイクを見張りながら待ってるのだが、これまた寒い。マッサージマシンのように体を小刻みに振動させながら待つ。

その後岩肌を横目にマンハッタンを南下していく。



で、走りながらやっとわかったのだが、実はGarmin Edge 705にはニューヨーク州の地図しか入れてなかったことに気付く。普通は道なりなら指示は出ないのだが、そもそも道を認識していないので、同じ道沿いでもちょっと方向が変わる毎に「Go South」とか「Go Southwest」とか随時指示が出てきていたのだ。

Garmin Edge 705の本体はデータ容量の関係もあり、ステート(州)毎に詳細地図を入れれるようになっている。パソコン上では北アメリカの地図は全部あるのだが、本体にはニューヨーク州しか入れていなかった。そういえばこれまでGarmin Edge 705を買ってからはニューヨーク州しか走っていない。ロングアイランドしかりである。

あらかじめパソコンで登録しておいたルートの線だけは出ているので、現在地点とルートの線、方向を頼りにしながら進んで行く。

West New York(といってもニュージャージー州の街)に入る。



右手に線路、崖を見ながらさらに南下。



左手には対岸のマンハッタンの摩天楼が見える。
ちなみに右側のシルエットがマンハッタンで一番高いエンパイアステートビル



そのまま南下して本日第二の目的地、Liberty State Parkの手前に到着。

DANGER(危険)が剥げてしまっていて、DANCERになっている
同じアホなら踊らにゃ損損。



線路を渡る。
NJ Transitというジャージーシティの路面電車が走る。

日本と違って踏み切りなどない
自由な国なので、死んだら自己責任ということで。
一方で訴訟大国なので万一事故が起きたら訴えられるかもしれないという矛盾。



Liberty State Parkに到着。



幸い(?)この寒さで誰もいないので少し凍結した道路を突っ走る。



ちなみに公園内はこんな感じ。
エリス島とリバティー島の向かいが全部この公園になっている。



港に到着。



駅舎が見える。
この駅舎はCNJ(Central Railroad of New Jersey)の、その名も「Central Railroad of New Jersey Terminal」という駅で、1889年から1967年の4月30日まで使われていた。今は公園内に駅舎として残っているが実際の鉄道運行はしていないHistorical Placeである。



駅舎と連なっている、奥に見える廃墟のようなものは当時の駅のプラットフォーム。



ちなみにニューヨークやニュージャージーを走っていると、よくHistoricalうんたらかんたらという看板がある。「歴史的な(価値が高い)~」という意味だが、ぶっちゃけアメリカは独立宣言から234年しか経っていない国なのでHistoricalといわれても、ヨーロッパや京都、中国の遺産に比べたらHistoricalでもなんでもないのだが、歴史が浅いからこそ「Historical」という言葉を使いたがるのかもしれない。

桟橋からはLower Manhattanが一望できる。



やはりこんな寒い時期に走っているアホ 勇者は誰もいないのか、貸し切り状態の公園でマンハッタンを見ながら走るのもまた気持ちが良い。



こんな場所では両側が水で、水の上を走っているよう。



エリス島がすぐそこに。

エリス島は昔飛行機がなかった頃には移民手続きの中心地であり、ニューヨークに来た移民は、まずエリス島に上陸してそこで許可を得て初めて本土に入れたそうな。知り合いのTonyが以前、「エリス島でスムーズに入国するために、「オレは名前自体がTo NY(ニューヨークへ)なんだぜ」と言いたいからTonyっていう名前のヤツが多いのさ。自分を含めてね。Hahahaha!」と話してくれたアメリカンジョークを思い出す。

今でもエリス島とLiberty State Parkは一本の橋で結ばれており、こんな朝、寒い中だというのに橋の入り口には警備のおっちゃんが座っていた。エリス島で入国許可を得た人はこの橋を渡って本土の地を踏んだのだろう



真っ青な冬空を見ながらさらに南へ進む。



そしてLiberty State Parkというからには、やはり目的は自由の女神。

女神とこんにちは。



拡大。



自由の女神の後ろ姿を激写。



陸続きで最も自由の女神に近いところに来ることができた。




満足して帰り道を走っているとうごめく集団を発見。



近づいてみるとカモのようなものが。



これだけいるとちょっと気持ち悪い。




マンハッタンに続くHolland Tunnelの前を通過。もちろん自転車は通行不可なので横目に直進。



やはりこの寒さからか、手と足が限界に達してきており、一緒に走っていたTさんもかなり寒さでやられてきていた。本当に凍傷になったら洒落にならない、ということで、帰りはPATH Trainという電車でマンハッタンまでワープすることに。

で、本当は一番近いGlove Street Stationから帰ろうと思ったら、Garmin Edge 705に地図も入っていないせいもあり、迷いながら来た道を戻ると、ついにそれらしき建物を発見。



Glove Streetよりさらに北のHobokenというところに到着していた。
NJ Transitという別の路線だが、同じ場所の地下にPATH Trainの駅もある。



PATH Trainは輪行じゃなくても持ち込み可能なのでそのまま自転車を入れる。



Hobokenからは一本でマンハッタンの33丁目の駅まで行ける。
というわけで33丁目行きと書かれた電車に乗ったが別の方に行ってしまって引き返すことに。アメリカではよくあることだ。



しばらく地下鉄の中にいたので、スポーツドリンクも溶けてるかなと思って蓋を開くと。



なんかさらに氷がひどくなってる。
というか今日は結局スポーツドリンクを飲むことはできず、単なる重りにしかならなかった


33丁目についたら後はいつも通りマンハッタンを走って帰宅。

というわけで本日のライドはこんな感じだった。
もちろんハドソンリバーを渡っている直線はPATH Train。



まあ見所もそれなりにあって面白いライドではあったが、とりあえず寒いの一言に尽きた。
特にLiberty State Parkはもっと暖かくなってからぜひまた来たい公園だった。


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