パワートレーニングをする以上、パワーが計測できなれければ始まらないので当然と言えば当然である。
パワーメーターといっても、SRMやCinQo、PowerTapなどのDFPM(直接測定型)から、iBikeなどの演算型まで様々である。
私が最初に手を出したように、Tacx Fortius、i-Magic、Bushidoのようなパワーが記録できるトレーナー(PC連動型固定ローラー台)にするのも良いと思う。(その良さは三種の神器その3で紹介)
兎にも角にもまずはパワーメーターである。
パワーの優れているところは、そのときの力を直接的に表してくれる点である。
心拍数は体調、気温、ストレスなど様々な要因によって変動するため、出力を直接知るためには使えない。例えば思いっきりペダルを回して心拍を190bpm超まで上げたあとで、いきなりペダルを止めて回転数を0にしても、すぐに心拍は平常時まで戻らず、心肺機能に合わせてだんだんと、実際の出力とは大きな時間的ギャップを伴って平常時に戻っていく。
その点、パワーであれば出力を出さなければすぐにでも0ワットになってしまうのでより正確に出力を表示してくれるのである。
特にシステムやプログラム、毎日数字と格闘している世界にいて、数字の世界に慣れているような人にとっては、パワーメーターがもたらしてくれる効果は大きい。
普通のサイクロコンピュータ、いわゆる、ケイデンスや距離や心拍などのログを取ってトレーニングごとの結果を確認できるものは、いわばプログラムの世界でいえば、結果としてのアウトプットである。バグ修正作業で、実行結果を見てTry & Errorの繰り返しで直しているのと一緒で、効果を得るまでに回り道もするし時間もかかるし非効率である。
だが、パワーという直接的な数値を分析できるのは、まるでプログラムをデバッグして実行中の変数の数値を直接覗いているのに近い感覚である。自分の運動能力が白日の下にさらけ出され、すべてが見える化(定量化)される。
ただ、そんなパワーメーターも活用しなければただのおもちゃである。
そこでパワーメーターを活用するための方法が次回紹介する三種の神器その2となる。
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