ロードバイクの生化学:人体における消化吸収時間の短縮方法について

あれは昨日のことであった…。

レース前日だというのにやってはいけないことをやってしまった。

ちなみに木曜のトレーニングを最後にここ二日は軽く回すだけにしているツール・ド・おきなわ市民200kmで優勝されたことがある方のブログでもレース前の高強度練習は三日前までにしているようなので調整スケジュール自体は問題ないと思われる。

が、昨日は付き合いでフラッシングというクイーンズにあるチャイナタウンで昼、夜と食べることになった。

まずは昼、全米最大の華僑系ショッピングモールにあるフードコートへ。



タイカレーを食べる。税込み6.5ドル。



まあまだこれは辛くないので問題はなかった。



そして夜、麻婆豆腐屋が気になった。



が、以前辛すぎる酸辣粉を食べて酷い目に遭ったので、辛いものは避けといた方がよいと考え、百度というしゃぶしゃぶ屋へ。


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鍋の種類や具材を選んでポン酢やごまだれでいける。



ところがどっこい、実はこの店、中で繋がっていて、麻婆豆腐屋としゃぶしゃぶ屋両方のメニューが揃っていたのである。

一度はあきらめた夢(?)が再燃し、せっかくだから酸辣粉と麻婆豆腐と擔擔麪(たんたんめん)を頼んでしまった。というのも、新しい四川料理屋に行ったときは、他の店の味と比較するためそこらへんのメニューを一通り頼むようにしているのである。

ちなみにニューヨークでは食事の量が多く、To go(食べ残しを包んでもらうこと)の文化があるので、つい欲張ってしまっても包んでもらえばその場で全部食べる必要はない。(実際に、麻婆豆腐と擔擔麪は少しだけ食べてほとんど持ち帰りにした)

そして運ばれてくるしゃぶしゃぶ用の肉。



時を同じくして運ばれてくる四川料理。しゃぶしゃぶに四川料理とはなんという光景…。

左が酸辣粉、右が麻婆豆腐。それぞれ60点と75点といったところ。



そして擔擔麪。辛みと甘みがちゃんと両立していて85点。



ところが失敗したのは酸辣粉。以前、持ち帰りをしたときに、家に帰って開けてみると、麺(正式には腸粉といい、糸コンニャクみたいなやつ)がスープを吸ってしまってスープが無くなっていたことがあった。

そう、酸辣粉の麺は水分で膨張するのである。

今回は伸びる前に食べたため、胃の中で膨張しだして満腹感で苦しくなる。

時は既に午後9時。レースで家を出発するまであと11時間。

ちなみに胃で消化にかかる時間は野菜で1時間~2時間なので消化自体の時間は問題ないのだが、小腸での栄養吸収段階から(ここから、お食事中の方すみません…)大腸で水分が吸収されて固型状の糞便となるまでに10時間~15時間。さらに場合によってはS状結腸で蓄えられ、実際の排便には24時間以上かかることもあるので時間的にけっこう苦しいかもしれない。

ただ、そもそもコンニャクは97%が水分で固形分はわずか3%。豊富な食物繊維で腸壁を刺激する、いわゆる「便秘解消効果」があるので排出時間も短くなる

さらに本来のコンニャクの成分(グルコマンナン)は水溶性食物繊維だが、凝固剤で固まっているものは水酸化カルシウムと結合しているため不溶性食物繊維である。不溶性食物繊維は水分とともに有効な便秘対策物質であるため、コンニャク自体が腸内の蠕動運動を活発化し排出までの時間を短縮させる。

と同時に、あらかじめミネラルウォーターを購入し、帰りの電車で水分を多めに摂り、あとは寝起き後の冷たい水、牛乳で、胃・大腸反射(空腹時に胃に食物を入れることで腸が刺激され活発に動き出す現象)を起こさせることで、大腸の蠕動運動に拍車をかける。さらには腹部や腰へのマッサージをすることで大腸を刺激することで意図的に排出時間を早めるしかない。

などと人体内における消化排出時間の短縮方法を必死に考え、実戦していく。

果たして出発までに出し切ることができるのであろうか…。

というか、自分で自分にツッコミを入れたくなる。

「食べなきゃいいのに…」と。

レースとは全然別のところで戦っている気がするが今日のレースレポートに続く。


2 件のコメント :

  1. 本人にとっては切実な問題なんですが、こうやって文章化すると面白くなっちゃいますねー(笑)
    しかし美味しそう食べ物ばかりですな(^ω^)

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  2. 初心者ロードレーサー2011年10月26日 1:17

    食欲の赴くままに頼んでしまいました。担担麺は今日の朝食となりましたが(笑)
    場所柄&コミュニティー柄中華ばっかりですがバラエティー豊富なので助かってます。

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