初の往復ラン通勤でなんちゃって30kmの壁

順を追ってエントリしていたら更新が追いつかず2週間経ってしまったが往復ラン通勤を敢行した。

通勤ルートは自転車通勤で使用頻度の高いハドソンリバー沿い。この日はまだ雪解けで流氷が川を覆っていた。



マンハッタン内を突っ切るより距離は長くなるが、一度ハドソンリバーまで出てしまえば赤信号や車を気にしないで済む上、ほぼ平坦なので走りやすい。

往路


ジョージワシントンブリッジをウォーミングアップ意識で渡ってハドソンリバーまで降りる。

その間は街中かつ下り基調とあって体が温まっていない走り出しにはちょうどいい。

ハドソンリバーに沿って南北に走っているグリーンウェイを南下。



前回と同じく米国陸軍の早朝訓練に出くわし、気合をもらいながら通過(さすがに近くであからさまに写真を撮るのは気まずかったので遠くから・・・)。



自転車通勤しかしていなかったときはラン通勤なんて考えられなかったが、実際にラン通勤をしてみようと思ったときに心強かったのは既にラン通勤している先達。

自転車通勤時にもラン通勤者を追い越すことがあり、着替えが入っているであろうバックパックを背負って明らかに通勤中のランナーがジョージワシントンブリッジを渡っているのを見ると、自分も実行できるのではないかと勇気付けられた。

このルートは2回目ということもあり、滞りなくラン通勤を完了。

ドアツードアのタイムは1時間20分ちょっと。もともとラン通勤時間は1時間半+30分バッファで2時間みていたが、この調子ならもうちょっと出る時間を遅くしてもよさそうである。



特に朝は上の子を起こして着替えさせて、トイレいかせて歯磨きさせてと、Pre-K(日本の幼稚園年少~年中に相当)へ行く準備をする時間を取られるので朝の時間は貴重。親心もあってできるだけ長く睡眠時間を取らせたいのでその葛藤も考えると家を出る時間を遅らせられるのは大きい。

復路


復路も同じくハドソンリバー沿いのルートを通る。

この日は朝晩で気温の差が激しく、朝は10℃でまだマシだったのだが、夜は16℃とかなり気温が高くなっていた。

が、走ってるときはそんなことまで気にせず、朝と同じ格好(レッグウォーマーにジャケット)で走ってしまった。

途中から汗が噴出してけっこう辛い・・・。

もちろん脱げばいいのだが、走り出すと止まって脱ぐのが逆に億劫で、さらに通勤用バックパックにジャケットを入れるスペースもなく、そのまま走ってしまったのが失敗だった。

もう一つの失敗はハイドレーションを準備していなかったこと。

前回の帰宅ランでは給水なしでも走れてしまったので1時間半弱ならいらないと思ってしまっていたのだ。

が、前回の帰宅ランは同じウェアでも気温は6℃で、10℃も気温が低かったことを考えると参考にしてはいけなかった

ハドソンリバー沿いの区間を終えてから一気にペースが落ちたが、最初はジョージワシントンブリッジへ上がる坂というプロファイルのせいだと思っていた。

が、実際にはそれだけではなく、疲労と脱水症状も加わったトリプルパンチでボロボロ

やばい、これは脱水症状だと気付いたときには時既に遅し。

ヘロヘロになりながらジョージワシントンブリッジを渡る。

ガーミンのログでランニングダイナミクスを見ると明らかで、後半部分でランケイデンス(ピッチ)もバーティカルレシオ(上下動)もグラウンドコンタクトタイム(接地時間)もボロボロになっている(紫→青→緑→橙の順で悪くなっていく)



距離的には朝の通勤も合わせるとちょうど合計で30kmほど。

そうか、これが噂に聞くなんちゃって「30kmの壁」かと思いながら走る。

朝と夜合わせてなのであくまで「なんちゃって30km」でしかないが、このときの自分は30kmの壁どころかなんちゃって30kmの壁にすら苦しめられる(実際の30kmの壁はエネルギー源の枯渇が原因なので違うが・・・)。

なんとか走り終え、自宅に転がり込んで息を整えるが、まさに症状は以前高気温のヒルクライムで経験したアスカトニーオケモの脱水症状時と同じ。

たしかに自転車では通勤は45分前後、それ以外のライドでも1時間20分以上を心拍平均172bpmで走ることなどなかったので新たに気をつけなくていけない課題だった。



まあそれでもタイムは1時間29分ちょっと。やはり1時間半みとけば十分なようだ。



まとめ


なにはともあれ最初の往復ランはなんちゃって30kmの壁、というか単なる脱水症状に尽きる。

ただ、満を持して出たイベントでこんな失敗したら涙目であることを考えれば、こうした失敗を普段の通勤ランで体験しておけたのは幸いだった

それに朝晩の二部トレーニング制のメリットも感じられた。

朝の15kmで疲れた体で、まだ完全回復していないうちに夜の二部練15kmへ突入する。

これって疲れたときに力をセーブしながらある程度のスピードを維持する「巡航ラン」(勝手に命名)の練習に効果的だと思った。

単に短時間に出し切るだけじゃなく、自分の残存体力と相談しながらスピードや負荷をコントロールするというControllabilityの向上にうってつけの二部制トレーニングではないだろうか。

あとはこの通勤ランを自転車のように連日できるようになるかが次のポイントか。

今はまだ1回1回走るごとに数日単位での休養が必要になるような状態なのでそこまで体が出来上がるまでは一歩一歩積み上げていくしかない。


4 件のコメント :

  1. はじめまして。NY在住若葉マークの超・初心者ランナー(とも呼べないぐらいの)者です。今度ワシントンブリッジから南下するコースを走ろうと色々ネットで見ていたらこちらのページに辿り着きました。質問があるのですがQ①マンハッタン側からワシントンブリッジを渡って引き返すのはちょっと面倒ですか??(街中に入ってから橋まで行かないといけない様に地図では見受けられます)②コロンビア大学ぐらいまで走りたいのですが、女性一人で走っても大丈夫そうでしょうか(週末の午前中を考えています)。お返事いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

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    1. はじめまして。
      ワシントンブリッジから南下でコロンビア大学くらいまでということなので、Washington Heights( https://goo.gl/maps/BAD1bcFFXeQDfYiMA )あたりが出発点という前提で答えさえていただきます。
      まず①ですが、GWBは南側のサイドウォークを走ることになるので、178th Stの歩行者自転車入口( https://goo.gl/maps/12sRAT6pDMsdJHPXA )から入ることになります。橋の両端まで1マイルほどなので往復で3kmちょっとになります。が、特に休日は自転車が多くて道幅も狭いのでメインのランニングコースとしては微妙で、走りにくいし危ないと思います(NJ側まで出てしまえば気持ちのいいコースがありますが)。
      ②については、160st以南がハーレム地域に入ることもあってか治安がよろしい地域ではないので、早めにRiverside Driveに出て南下するルートが良いと思います( https://goo.gl/maps/sq7at63tsaBmoKWq6 )。私は平日の朝晩ですがRiverside Driveなら南北に細長く伸びる公園と一体化しているのでランナーも多く、1人で走っている女性もいるので安心だと思います(逆に街中だと浮くかもしれません)。Riverside Driveは信号も全然ないのでそれも走りやすいです。
      ご参考になりましたら幸いです。

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    2. 丁寧なアドヴァイスをありがとうございました(^^)!今日、無事に走ってこれました!ワシントンブリッジ北のクロイスターズ美術館に車を停めてスタートしたのですが、北側がちょっと寂しい感じでしたが、さすがに橋の南側→マンハッタンは快適に走れました。公園内は安心ですね。今度は橋の南側からもう少し南下してみようと思います!もしくは何かのグループに入って走ろうかなと思います。色々ありがとうございました!

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    3. お役に立てたようでよかったです。たしかにあそこの辺り(特に北側)はブロンクスにも近いのでちょっと違う雰囲気になりますよね。ルートとしては一度ハドソンリバー沿いまで出て川のすぐ横を走るのもありだと思います。私もグループで走っている人たちをちょくちょく見かけるのでNYRRやMeet up的なところでグループに入って走るのもよいかと思います。Enjoy running!

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