なぜロードバイクに乗るのか

■移動手段

自転車は高校のときは単に移動手段として使っていた。
チェーンもサドル高も気にせずに乗っていた。

パンクのときは近所のブリヂストン自転車屋に持ってって治してもらったが基本的にメンテナンスなど気にもしなかった。
地球ロックもせずに鍵を掛けていたのはニューヨークから考えるとリスキーすぎる行為だ。

もちろんニューヨークでも移動手段として使いたい。
が、折り畳み自転車の盗難に遭ってからは、クロスバイクを買ったはものの、盗難の問題と寒さもあり今はまだ移動手段としては使っていない。

では、今メインで走っているロードバイクはどうだろう。

基本的にロードバイクは高価で、万一盗まれでもしたら心と財布に風穴が開いてしまうので駐輪するということがない。だから鍵も持ち歩かない。乗って家を出たら最後、帰って来るまでは写真を撮るときくらいしか降りない。

というわけで、出勤や買い物など、降りる必要のある移動手段としては使えない。


■自転車旅行

となると自転車に乗ること自体を楽しむことになる。

自転車を楽しむといっても楽しみ方はいろいろで、イベント、レース、ポタリング、サイクリングなど様々である。

中でも旅行は好きなので自転車旅行も楽しみたい。

実際にここまで自転車にはまったきっかけには、自転車旅行者の存在もある。
サイクル野郎から脈々と続く自転車旅行チャリダーの血が日本人には流れているのかもしれない。


たしかに自転車旅行には憧れる。

山脈を越え大陸を横断し、砂漠を縦断して草原を駆け抜ける。
スワンボートでペダルを漕いでジブラルタル海流に乗って次の大陸へ・・・。

まあ今の生活ではまず不可能なので妄想するだけにしている。
ロングアイランド一周がいいところだろう。

このブログでも度々紹介しているが、せっかくニューヨークにいるのだから、近場の名所旧跡に行くようなプチ旅行ライドを楽しむことにしよう。

実際に、マンハッタンを一周したり自由の女神の後ろ姿を見に行ったりと、普通の観光では難しいことも自転車なら実現できる。


■ライドイベント

イベントもある意味、みんなで楽しむプチ旅行である。

去年はとりあえず、ロードバイクを買った後に参加できるイベントにはできるだけ参加した。

8月8日に購入したその日にSummer Streetsというイベントがあったし、1ヵ月後の9月13日にはいきなりセンチュリーライド(160キロ)を走った。そしてこけた

結局去年のイベントでは、センチュリーライドは2本しか走れなかったが、今年はもっとイベントに参加して楽しみたいと思う。(まあ既に年初に3日間480キロを走ってるが)


■レースの目標

一方で、ただ単にイベントの常連になれれば満足かというとそうでもない。

もちろん健康にもいいし、生涯スポーツとしても楽しめるので趣味として続けるには申し分ないが、趣味以上に何か目標というか達成感というものが欲しい。

ボクシングで言えばベテラン、シニアの域に達する30過ぎた状態でレーサーになるなんて大風呂敷は広げないが、もっとタイムを縮めたり、少なくともアマチュアレースの中で最下位争いができるくらいにはなりたい。その点、ロードバイクはタイムというわかりやすい基準があるので良い。信号待ちの心配がないコースさえあれば自分の実力を客観的に知ることができるし、過去の自分と競うことができる。そしてニューヨークにはセントラルパークやプロスペクトパークというおあつらえ向きのサーキット(的なもの)もある

逆にイベントでは信号待ちもあるので不規則で停車するし、交通規制などしているイベントなら一年でそのときしか走れないコースなのでタイムを計る物差しとしては適さない。イベントはお祭り気分で楽しみつつ、一方でより速く走るために練習をしようと思う

というわけで今年の目標はタイムを縮めること。
できるのであればCat 5でレースに参加できることを目指そう。

そしてそれらを達成したときに気付いてみれば、体重も中性脂肪も心配なくなっているだろう。たぶん。


■で、結論

話しが逸れてしまったが、表題の「なぜロードバイクに乗るのか」の答えとしては、「楽しいから」だ。

それにローバイクに乗ることは人生を見つめ直し明日への活力を得ることにつながる。

「東大・京大で一番読まれた本(2008年大学生協調べ)」として知られる思考の整理学にも、「体と頭脳は繋がっており、ウォーキングなどの単純運動をしていると良いアイディアが思いつく」とある。まさにひたすらペダルを回し続ける足の動きなど、身体を活性化させて思考を整理し深慮を巡らすのに最適ではないか。



まさに座禅、瞑想にも似た世界がサドルの上にはあるのである。

地平線の果ての先まで続く一本道をただひたすらにペダルを踏めばそれが見えてくる。




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